実行委員長のご挨拶
瀧田 佐登子(有限責任中間法人 Mozilla Japan代表理事)

インターネット接続の技術躍進は、この数年で驚くべき進化を遂げ、今やブロードバンドの常時接続が当たり前の世の中になってきています。常に何かがインターネットに繋がっており、私達個人のライフスタイルはもちろん、それを取り巻く社会や企業の姿にも大きな影響を及ぼしています。
まさにネットワークは24時間世界中で動き続けています。
その発展は、インターネットをより快適に利用するためのツールである"ブラウザ"、そしてインフラである"ネットワーク"、両者が互いに影響し合いながら双方の技術が進化を遂げ、今や現代の生活における重要な一部にまで成長しました。
私たちMozillaは、そのような時代の流れの中で、これまで「Firefox」というブラウザの技術革新を繰り返しながら、常に今までにないものを作り、積み上げながらインターネット技術をリードしてきた集団です。
今回のイベント「Mozilla 24」は、日々絶え間なく稼動し続けるネットワーク上で、ブラウザというツールを通し、人と人とのつながりや技術のつながりを皆さんと一緒に体験し、インターネットを取り巻く環境について、あらためて見つめ直す機会になればという思いでMozillaが企画したものです。
きっかけは、非常にシンプルな発想でした。日本で何かイベントを行いたい、できれば国際会議的なイベントを開催したい。そう考えた時、問題となったのは、忙しいスピーカーや多くの参加者を日本に集めることは、容易なことではないといった現実でした。また、実際に日本にいながら素朴に思うこととして、米国やヨーロッパで大きなイベントがあっても時間的、物理的な理由で、なかなか一個人では簡単に参加できないとう問題もありました。
そこで考えたのは、これだけネットワークインフラが発達している現代で、今、ここに居ながらにして参加できる世界規模のイベントがあっても良いのではないかという事です。常時接続が当たり前の現代、ネットワークにつながれば、世界のどこかの昼間の地域とアクセスし、コミュニケーションできます。一方向の受身としての参加ではなく、いつもの場所に居ながらリアルタイムに質問ができたり、意見を述べられる双方向のコミュニケーション可能なイベントが現在ならできるのではないでしょうか。
このイベントにご参加いただきたいのは、技術者に限らず、インターネットを日々自由に楽しんでおられるエンドユーザの皆様や、世界各国で様々な文化の上でネットワークを利用している皆様です。日々悩みながら利用しているユーザとアイデアを形にする技術者とのコラボレーションがあり、初めて次の技術が生まれ、技術の進歩につながります。そういった意味で、次世代の技術革新のベースは、ユーザのアイデアから生まれると私達は考えています。
エンドユーザの方には、このイベントを通じて、インターネットの可能性を、技術者の方には新たなオープンスタンダード技術の発見を、個々に体感していただきたいと思います。
そして、まさに「ネットワーク」という言葉が意味するとおり、人と人との"ヒューマン・コミュニケーション"、そして、"コンピュータ・ネットワーク"の両方を体験しながら、自ずと新たな発見やヒント、問題点を見つけることが出来る、そんな24時間を過ごしていただければと考えています。
このイベントの主旨にご賛同いただき、様々な形で多くの皆様にご参加いただけることを願ってやみません。


